八幡・中間相続遺言相談室の
相続手続きに関する相談事例
小倉の方より遺産相続に関するご相談
2024年03月04日
行政書士の先生、遺産相続の手続きをしたいのですが、法定相続分の割合がわからず困っています。(小倉)
先日、父が小倉の病院で息を引き取り、遺産相続が発生しました。小倉の実家で遺品整理しましたが、遺言書は見つかっていません。遺産相続の手続きを進めたいと思ってはいるのですが、法定相続分の割合をどのように考えればよいのかわからず、遺産相続がストップしている状態です。
本来相続人になるのは母と兄と私の3人なのですが、兄は既に他界しております。遺産相続について調べたところ、このような場合は兄の子が相続人になるところまではわかりました。しかし、どのような割合で遺産を分割すればよいのかがわかりません。行政書士の先生、法定相続分の割合がどのようになるのか教えてください。(小倉)
遺産相続の順位と法定相続分の割合についてご説明いたします。
法定相続人(遺産相続の権利があると法的に認められる人)とその順位は民法で明確に定められており、法定相続分の割合は、遺産相続の順位によって異なってきます。まずは法定相続人になれる人と順位を確認しましょう。
【法定相続人と相続順位】※配偶者は常に相続人
- 第一順位:子(孫) <直系卑属>
- 第二順位:父母(祖父母) <直系尊属>
- 第三順位:兄弟姉妹 <傍系血族>
上記の順位で、第一順位に該当する人物がいる場合、第二順位以下の人は法定相続人にはなりません。第二順位以下の人は、上位の方が死亡等の理由でいない場合にのみ、法定相続人になります。
続いて、法定相続分については民法で以下のように定めています。
【法定相続分の割合】※民法より抜粋
民法第900条(法定相続分)
同順位の相続人が数人あるときは、その相続分は、次の各号の定めるところによる。
一、子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各二分の一とする。
二、配偶者及び直系尊属が相続人であるときは、配偶者の相続分は、三分の二とし、直系尊属の相続分は三分の一とする。
三、配偶者及び兄弟姉妹が数人あるときは、配偶者の相続分は四分の三とし、兄弟姉妹の相続分は、四分の一とする。
四、子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の二分の一とする。
以上の内容から、小倉のご相談者様のケースですと以下のような法定相続分の割合になります。
- お母様:2分の1
- ご相談者様:4分の1
- お兄様のお子様:4分の1
※お子様が複数名の場合、4分の1をお子様の数で割ります。
なお、遺産分割は法定相続分どおりに行う必要はありません。法定相続分の定めはありますが、遺産分割協議にて相続人全員が納得する分割方法が決まれば、法定相続分に従わず自由な割合で遺産分割することができます。
小倉の皆様、誰が法定相続人になるのか、どのような法定相続分の割合になるのかは、相続ごとに異なります。遺産相続が発生した際はまず遺産相続の専門家に相談し、相続関係や財産状況などを整理してもらうとよいでしょう。
八幡・中間相続遺言相談室では小倉エリアの皆様はもちろんのこと、小倉の近隣の皆様からも遺産相続についてのご相談やご依頼を賜っております。初回のご相談は無料でお受けいたしますので、小倉の皆様はどうぞお気軽に八幡・中間相続遺言相談室までお問い合わせください。
小倉の方より相続に関するご相談
2023年11月02日
行政書士の先生、相続手続きを進めたいのですが遺産分割協議書は必ず作成しないといけませんか?(小倉)
遺産分割協議書について行政書士の先生にお尋ねします。
私は小倉に住む50代女性です。先日小倉の病院に入院していた父が亡くなりました。これから相続人である母と弟と協力して相続手続きに取りかかろうと思うのですが、相続は思っていた以上にやることが多く驚いています。弟は小倉を離れて暮らしていてなかなか顔を合わせる時間が取れないですし、母も高齢で細々した作業に負担を感じているようですので、可能であればできるだけ手間を省きたいというのが正直なところです。
相続財産は小倉の実家と数百万の預金だけですし、誰が何を相続するのか、相続人同士である程度話もついています。行政書士の先生、このまま遺産分割協議書を作成せずに相続手続きを進めても問題ないでしょうか?なお、遺言書は残されていませんでした。(小倉)
遺産分割協議書は財産の名義変更など相続手続きで必要となるだけでなく、さまざまな場面で活用できるので作成をおすすめいたします。
遺産分割協議書とは、相続人全員参加のうえで行う遺産分割協議にて、合意に至った内容を書面にまとめたものを指します。遺言書が残されていた場合は遺言内容に沿って相続手続きを進めることになるため、遺産分割協議を行う必要はありません。しかし遺言書がない場合は、相続人同士が話し合って相続財産の分け方を決める必要があります。
相続は金銭の絡むことですので、トラブルが生じやすいと考えられます。相続人それぞれが相続財産の取り分について主張したり、財産についての認識の違いにより思わぬところで意見が対立したりと、想定外のトラブルで家族の信頼関係に亀裂が走ってしまうことも少なくないのです。あとになって言った言わないの水かけ論を生じさせないためにも、財産の分け方を遺産分割協議書にきちんと記載しておくのはとても大切です。
また、今回の小倉のご相談者様のように遺言書が残されていない相続の場合は、以下のような相続手続きの際に遺産分割協議書が必要となります。
- 不動産の名義変更(相続登記の申請)
- 相続税申告
- 金融機関での手続き
※金融機関での手続きの場合、遺産分割協議書の提出は必須ではありませんが、遺産分割協議書があれば所定用紙に都度相続人全員の署名と押印を集める必要がなくなるので便利です。
小倉のご相談者様のおっしゃる通り、相続は手間や時間のかかる手続きが数多く存在します。小倉の皆様のご負担を少しでも軽減させるために、相続手続きについては我々八幡・中間相続遺言相談室へお任せいただけないでしょうか。
八幡・中間相続遺言相談室では小倉近郊の皆様の相続手続きを数多く承ってまいりました。我々八幡・中間相続遺言相談室は相続についての知識を備えた相続のプロですので、小倉で相続手続きをされる皆様はどうぞ安心してお任せください。初回無料相談にて、小倉の皆様にお会いできることを心よりお待ちしております。
小倉の方より相続のご相談
2023年07月03日
相続財産が不動産しかない場合、相続人で均等に分割するにはどうしたらよいでしょうか?行政書士の先生教えてください。(小倉)
小倉に住む父が亡くなりました。母は他界しているため、相続人は長男である私と弟になります。父は遺言書を残していないため、私と弟で遺産分割協議をする予定でいますが、相続財産が小倉の自宅と小倉郊外にあるアパート1棟のみで、現金はほとんど残っていないため兄弟で均等に財産を分割するのが困難です。不動産の売却をせずに弟と均等に遺産分割をする方法があれば教えてください。(小倉)
不動産を売却せずに分割することは可能です。
今回の相続ではお父様は遺言書を残されていないとのことですので、ご相談者様のおっしゃる通り、相続人全員で遺産分割協議をして分割内容を決めていきます。ご相談者様は不動産を売却する予定はないとのことですので、この場合の遺産分割の方法を二つお伝えします。
1.【現物分割】遺産をそのままの形で分割する方法。
例えば、ご相談者様が小倉のご自宅を相続し、弟様がアパートを相続するという方法です。相続人全員での話し合いで全員が合意すればこの方法はスムーズですが、不動産評価にはどうしても差があるため、不公平が生じてしまうことがあります。
2.【代償分割】相続人のうち一人ないし何人かが被相続人の遺産を相続し、残りの相続人に代償金ないし、代償財産を支払う方法。
代償分割は不動産を売却せずに遺産分割が可能なため、相続する不動産に相続人が住んでいる場合などに有効な方法です。ただし、不動産を相続した側が、代償金として支払う額の現金があることが前提です。
上記は不動産を売却しない方法をお伝えしましたが、不動産を売却して現金化し、相続人で分割する方法である【換価分割】もあります。まずは小倉にあるお父様のご自宅と小倉郊外にあるアパートの評価を行った上で、相続人で遺産分割協議を行うことをおすすめいたします。
八幡・中間相続遺言相談室では、小倉のみならず、周辺地域にお住まいの皆様から相続手続きに関するたくさんのご相談をいただいております。
相続手続きは慣れない方にとっては複雑な内容となり、多くの時間を要する手続きになるかと思われます。八幡・中間相続遺言相談室では小倉の皆様のご相談に対し、最後まで丁寧に対応させていただきますので、安心してご相談ください。また、八幡・中間相続遺言相談室では小倉の地域事情に詳しい相続手続きの専門家が、初回のご相談を無料にてお伺いしております。
小倉で相続手続きができる行政書士および事務所をお探しの皆様にお目にかかれる日をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。